カルガリー

カルガリーはカナダで第4都市で、石油の恩恵で街は著しい発展し続けています。あるメディアでは北米一ホットな街としてカルガリーを紹介しています。急激な街の発展のためあちこちで求人案内を見かけるぐらい人手不足です。多くの人が仕事を求めてカルガリーへ移住するため、空き部屋、空き家が少なくなり、不動産業界は現在バブルの真っ只中です。好景気に合わせて公共交通機関等の運賃の値上げ等物価の上昇も著しいです。ダウンタウンの中心部には石油産業を中心とした高層ビルが立ち並び、全体的に人々も裕福な暮らしをしているように見えます。街はダウンタウンを中心に四方八方へと住宅街が広がっており、ちょっとダウンタウンから外れると自然豊かな街景色が見られます。少し標高の高い住宅街からは雄大なロッキー山脈を見渡すことも可能です。また観光地として有名なバンフ、ロッキー山脈にあるスキー場へは車で約2時間弱で行くことが可能です。

近年カルガリーの知名度の上昇と共に日本人留学生も増加傾向にあるようですが、バンクーバーやトロントに比べるとまだまだ少ないです。できる限り日本人と離れた環境で英語の勉強をしたい方にはカルガリーはちょう良い都市ではないでしょうか。中国人、韓国人留学生はそれなりに多いです。

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カルガリーの生活費

カルガリーの生活費はバンクーバー、トロントなどの大都市よりも幾分安いと思います。滞在方法によると思いますが、ハウスシェアで約4万円~/月(家賃、光熱費込)、食費は自炊中心にして約2万円~/月で生活可能です。消費税がGSTの 5% のみです。バンクーバーのあるブリティッシュ・コロンビア州は12%、トロントのあるオンタリオ州は13%です。このように他の州と比べても買い物の際の支出も少なく済みます。また市内交通は電車、バスが比較的充実しており、乗車賃も距離加算ではなく、1乗車=$3.15となっているので、交通費の面でも節約が可能です。ダウンタウン区間内は無料で乗車可能です。ただ近年の街の発展に伴い、急激なインフラ開発による家賃、物価の上昇により留学生には住みにくくはなってきています。

カルガリーの治安

カルガリーの治安ですが、基本的に良いです。私がいる3年弱で変な事件を目にすることはまずありませんでした。しかし、カルガリーという広大な都市の一部の地域ではありますが、繁華街のクラブ、ラウンジではしばしばいざこざがあり、モーターサイクルギャングとして知られる危ない人たちが度々問題を起こしています。ダウンタウンにはホームレスが多く、炊き出しをする場所にはホームレスが溢れるため、周辺は決して良い雰囲気ではありません。これら特定の地域、場所を避ければとても静かな街です。

カルガリーはダウンタウンを中心にしてNorth East (NE)、North West (NW)、South East (SE)、South West (SW)と4地域に分けられますが、NEが一般的に低所得者層が住む地域とされ、移民(アジア人、アフリカ人、中東人)が多く、あまり地域の雰囲気がよくありません。他の地域に比べると犯罪率も高いようです。しかし、突出して危険というわけではありません。ホームステイ等で住居を探している場合は、NW、SW等富裕層が住む地域が良いでしょう。

夏は日が非常に長い(日没時間は11時ごろ)ので、よっぽど夜遅くならない限り、暗い夜道を歩くことはないです。冬は逆に日照時間が短いのですが、あまりの寒さのため外を出歩こうとすら思いません。実際、街には人影はほとんどありません。

カルガリーの天気・気候

カナダは地域にによって天候が大分異なります。ずばり1年の内、半分以上は冬と思ってください!カルガリーでは3月ぐらいからボウ川の雪解けを見、春の訪れを感じます。しかし、気候が変わりやすく時には雪を見ることもあれば、20度近くなるときもあります。夏(7~8月)は暖かく(20~30度)湿気もなく、非常に過ごし安い、爽やかな陽気です。秋は一瞬で9月末頃から冬の始まりを感じます。12~2月が寒さのピークで寒いときには-30~40度ぐらいまで気温が下がることもあります。しかし、シヌック風と呼ばれる温風が吹くと一気に気温を20度近く上昇させることがあり、冬の間毎日極寒と言うわけではありません。また日本の冬と違い、湿気がない分気温ほど寒くはありません。

緯度がロンドンやパリ等同じであり、夏は日照時間は長く、夜11時近くまで日が出ています。しかし、冬はその逆で日照時間が短く、夜明け前に通勤、通学し、日没後に帰宅するような感じになります。

日差しが年中通して強いので、紫外線対策はしておいた方がよいでしょう。また朝晩で寒暖の差が激しいので体温管理は気をつけて下さい。カルガリーはカナダの中で最も晴天率の高い地域の1つであり、ほとんど雨が降ることはありません。またそのため、冬もそんなに雪は降らず、積もっても10~20cm程度です。除雪がすぐに行われるため、歩くことに困ることはありません。ただし2005年には稀に見る大雨で洪水が発生したり、露雨が続いたりする異常気象があるので、雨具はあったほうが良いです。

シヌック風

Chinook Wind

カルガリーの名物である冬に吹くシヌック風ですが、ロッキー山脈の方からカルガリーの方へ月に1~2回吹く偏西風の1つで、1度吹くと数時間の間に気温を20度近く上昇させます。私が実際に経験した中では、-25度から+5度へ数時間のうちに変化しました。ある年は数時間で40度も気温が変化した日もあったとか?とにかく「あ、吹いてるな?」ってわかるぐらい暖かいです。シヌックが吹くと1週間ぐらいは比較的暖かい冬、といはいえ-5~10度になります。しかし、このシヌック風は急激な気温の変化を引き起こすため、雪崩の原因、農作物への被害、人体への影響等、問題も多いようです。

Wikipedia | Chinook Wind

カナダ、アルバータ州の消費税

日本では消費税は全国一律、全てのものに対して 8% が現在課せられています。しかし、カナダの消費税はGSTとPSTの二種類があり少々複雑です。1つ目のGST(Goods and Sales Tax)はカナダ全体に均一に課税される消費税でその課税率は現在5%です。私がカナダにいた頃はGSTは7%だったのですが、2006年7月にたばこ税・酒税を上げる代わりに消費税が6%に引き下げとなり、さらに天然資源(主に石油と水)による財政黒字などを理由に2008年1月から5%まで低下しました。余談ではありますが、増税ばかりが目立つ日本と違い、余剰分は国民に還元するという政治の本質がここにはあります。

2つ目のPST(Provincial Sales Tax)は州ごとに課税される消費税で課税率は州ごとに異なります。留学生、ワーキングホリデーに人気のバンクーバーのあるブリッティッシュ・コロンビア州ではPST 7% が加算され、消費税は計12%となります。オイルマネーで財政が潤っているカルガリーのあるアルバータ州ではPST(州税)はありません。つまり、GST 5% のみとなります。消費税がこれだけ違うとアルバータ州への留学、ワーキングホリデーが経済的に優れていると考えられますね。

さらに消費税で日本と異なる点は、日本では全ての物品に対して一律にかかる消費税ですが、カナダでは軽減税率を導入しており、生鮮食料品には課税がなく、加工品にのみに消費税が課税されます。つまり自炊をする人にとっては食料品に消費税が掛からず、外食したりインスタント食品に頼ると課税される仕組みになっています。

また、ペットボトル、缶類、紙パックなどには購入時にリサイクル税として5〜20セント徴収されます。これらのゴミは指定回収場所へ持っていくと同金額が還元されます。テレビやパソコンも購入時に環境税が州税として徴収されます。

カルガリー・スタンピード

Calgary Stampede

カルガリーはカウボーイの街であり、毎年7月に10日間行われるカルガリー・スタンピードと言われるカウボーイの野外イベントがあります。開催期間中は街一帯がスタンピード一色に染まり、露店、パレード、ショー、花火、ロデオ、コンサートなどなど様々な催し物があります。スタンピードではウェスタンシャツ、ジーパン、ブーツ、ウェスタンハットというカウボーイ・カウガールファッションが定番です。ダウンタウンのパレードでは「Yahoo!」「Yeehaw!」と掛け声をかけながらパレードを見守ります。街中を馬が歩き回るため、少々馬糞くさくなります。笑